建設業界で派遣が活躍できる理由!派遣が可能な業務とは
規模や期間によって必要な人材が変動するため、常に正社員を抱えるのは企業にとって負担となることもあります。そこで注目されているのが、建設業界における派遣の活用です。企業は必要な時に必要なスキルを持つ人材を柔軟に確保できます。本記事では、建設業で派遣が可能な業務について解説し、メリットや注意点についても紹介します。
建設現場では派遣が禁止されているって本当?
建設業界では、派遣社員を現場に送ることができないというルールがあります。以下では、その理由をわかりやすく説明していきます。
なぜ建設現場では派遣が禁止されているのか
建設現場では、働く人が誰の指示を受けて動くかがとても重要です。しかし、派遣社員は派遣元で雇われて、別の会社の現場で働くという仕組みとなっています。
そのため「誰が指示を出すのか」があいまいになってしまうのです。建設業は危険な作業も多く、しっかりとした指示と責任のもとで働くことが求められます。もし指揮命令があいまいだと、事故やトラブルが起きるおそれがあるため、法律で派遣が禁止されているのです。
建設業が派遣に向かないもうひとつの理由
建設現場は、毎回ちがう場所で、工事の期間もバラバラです。天気や季節によって作業が進まないこともあり、働く期間が安定しないのが建設業の特徴です。
こうした不安定な働き方に、派遣の仕組みは合っていません。派遣は、あらかじめ働く時間や仕事内容が決まっていることが前提です。
そのため、現場ごとに状況が変わる建設業にはなじみにくく、結果として禁止されているのです。
建設業でも派遣OK!派遣社員として働ける建設業の仕事とは
建設業と聞くと「派遣はできない」と思われがちですが、実はすべての業務が禁止されているわけではありません。以下では、建設業界で派遣が可能な仕事について紹介します。
事務作業なら派遣でもOK
建設業でも、事務の仕事であれば派遣として働くことが可能です。たとえば、現場の事務所での電話対応や書類の整理、経費の入力など、工事の作業に直接関わらない業務は派遣OKとされています。
建設現場の敷地内にある事務所での勤務であっても、施工に携わらない限り問題ありません。現場を支える縁の下の力持ちとして、派遣社員が活躍できるポジションです。
CADオペレーターも派遣で働ける仕事
建設図面をパソコン上で作成するCADオペレーターも、派遣社員として働ける仕事のひとつです。設計士が描いた手書きの図面をもとに、CADソフトで正確に製図するのが主な業務です。
現場に出て作業をするわけではないため、施工に関わらない仕事として派遣が認められています。建設の知識を活かしながら、室内でコツコツ作業するのが好きな人に向いている仕事です。
施工管理も派遣で活躍できる
施工管理とは、現場のスケジュールや安全面、品質などをチェックし、全体をうまく進める役割です。作業員のように直接施工をするわけではなく、工程を管理したり、事務所で書類を作成したりする仕事が中心となります。
そのため、施工に直接関与しない業務として派遣が認められています。建設現場の知識と調整力を活かして働ける、やりがいのあるポジションです。
建設業で正社員を目指す!派遣からステップアップする方法
建設業界で働くうちに「いずれは正社員になりたい」と考えることも多いのではないでしょうか。以下では、建設業の派遣社員から正社員を目指すための方法をご紹介します。
まずは派遣で経験を積むのもひとつの方法
CADオペレーターや施工管理といった仕事は、専門的な知識やスキルが必要です。最初から正社員を目指すのが難しい場合は、派遣として現場で経験を積むのがおすすめです。
実務をこなす中で、技術力や対応力が身につき、自信もついてきます。その経験を活かして、大手の建設会社へ転職することも可能です。
まずは「派遣で実績を作る」というステップを踏むのも、正社員への道といえるでしょう。
紹介予定派遣なら正社員を目指しやすい
「紹介予定派遣」という働き方もあります。これは、一定期間派遣社員として働いたあと、正社員や契約社員として直接雇用されることを前提とした制度です。
最長で6ヵ月の派遣期間が設けられており、その間は試用期間のような位置づけとなります。なお、紹介予定派遣の良いところは、会社の雰囲気や上司・同僚との相性を実際に体験できることです。
働きながら判断できるので、入社後のミスマッチが少なく、安心して正社員を目指せます。
技術者派遣から正社員になるケースもある
建設業界には「技術者派遣」という働き方もあります。これは、派遣会社と正社員や契約社員として契約を結び、そこから企業に派遣される仕組みです。
派遣先は大手企業や優良企業であることが多く、長期で実績を積めば「うちで働かないか」と声がかかることもあります。
ただし、配属先を自分で選べなかったり、長く働ける保証がない点には注意が必要です。メリット・デメリットをしっかり理解して、自分に合った働き方を選びましょう。
まとめ
建設業ではすべての仕事が派遣NGというわけではなく、施工に直接関わらない業務であれば派遣として働くことができます。事務やCADオペレーター、施工管理など、専門性のある仕事で経験を積めば、正社員を目指すことも可能です。紹介予定派遣や技術者派遣といった働き方を活用すれば、自分に合った職場を見つけながらキャリアアップも図れます。まずは派遣から一歩を踏み出し、自分の可能性を広げていきましょう。
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