派遣会社に登録するなら大手?それとも職種特化型?どこがおすすめ?

公開日:2022/10/15  最終更新日:2023/01/17


多様な働き方のひとつとして、いわゆる正社員よりも働き方に自由度がある派遣スタッフ。実際、派遣スタッフとして働こうと思うとどの派遣会社に登録すればよいのか迷ってしまうという人もいるのではないでしょうか。そこで今回、派遣会社に登録するなら大手か、職種特化型か、選ぶときのポイントをご紹介します。

派遣会社はいくつか種類がある

近年、多様な働き方のひとつとして、活用されることが多くなってきた派遣スタッフ。業務の内容や求めるスキルなどに応じて、派遣スタッフに対する企業側のニーズも多様化してきています。そうした企業ニーズに合わせて、派遣労働にも多様な形態が生まれており、それに応じて派遣会社も数種類に分類できるようになりました。

登録型派遣

まずひとつ目は「登録型派遣」です。これは多くの派遣労働で用いられている方法で、派遣スタッフは派遣会社に登録しておき、派遣先企業が決まった時点で派遣会社との間に雇用関係が成立します。なお、この登録型派遣の場合、派遣法によって就業開始から3年を超えて同一職場で勤務することはできません。また、このパターンでは、派遣先企業での就業が就労すれば、派遣会社との雇用契約も終了となり、次の就業先が見つかるまでは賃金は支払われないことになります。

常用型派遣

次にふたつ目は「常用型派遣」です。常用型派遣は、派遣会社の正社員として直接雇用されたスタッフが企業に派遣されるという仕組み。登録型派遣とは異なり、派遣会社の正社員として雇用されているので、派遣先企業での就業期間が終了しても、派遣会社との雇用関係は継続され、賃金が支払われるということが大きな特徴です。派遣会社で正社員として雇用されていることから、登録型派遣のような3年の抵触日の制約もないので、長期的な就業も可能です。

紹介予定派遣

最後に「紹介予定派遣」です。紹介予定派遣は、最大6か月の派遣期間の終了後に、本人と派遣先企業の双方の合意により派遣先企業での直接雇用に切り替えるもの。直接雇用が前提となるので、ほかの派遣労働では禁止されている事前面接を実施できるのも大きな特徴でしょう。派遣会社によって、取り扱っているまたは得意なパターンが異なってきます。

派遣会社を選ぶときのポイント

実際派遣で働こうとしてときに、派遣会社どういったポイントで選べばいいでしょうか。先ほども説明したとおり、派遣会社によって得意または不得意なパターンがあるので、自分が働きたいスタイルをよく考えて選ぶことが重要です。

たとえば、就業先や働き方をフレキシブルに変えながら働きたいという場合には「登録型」に強い派遣会社を選ぶとよいでしょう。

自分の有している専門性を活かして長期的に安定して働きたいという場合には、「常用型」に強い派遣会社を選ぶといいでしょう。とくに常用型は、職種特化型派遣会社もあり、技術領域に特化していたり経理領域に特化していたりするなど、さまざまな派遣会社があります。職種特化型派遣会社では、派遣スタッフの有する専門性がそのまま派遣会社の強みとなることから、スキルを伸ばすための研修や教育などにも力を入れていることが多いです。中には大規模な研修施設を構えている会社もあります。

さらには派遣という働き方を経由して、将来的には派遣先の企業での直接雇用を目指すのであれば「紹介予定派遣」に強い会社を選ぶとよいでしょう。

このように働きたいと考えているスタイルに合わせて、どの派遣会社を登録するのかを選択することが重要です。

派遣会社選びに悩んだときの解決法

それでも多くの派遣会社がある中で、どの会社にすればいいのか悩むこともあるかと思います。そうした場合は、まず登録型派遣で派遣という働き方のイメージを掴んでみるとよいでしょう。登録型派遣であれば、就業先企業が決定するまでは派遣会社との間では雇用契約は締結されていませんが、それは裏を返せば登録だけであれば何社としても問題ないということです。

しかし、あまりに多くの派遣会社に登録すると、担当営業とのやり取りに疲れてしまうので、2~3社ほどに登録し、派遣会社の営業担当と自分がどんな働き方を目指しているのかを含めて相談してみると自分の頭の中が整理できるでしょう。話していてウマが合う、信頼できる、という営業担当を見つけて、その人に相談していくと、自分に合った就業先も紹介してもらえます。

まとめ

ここまで派遣労働の種類や派遣会社を選ぶときのポイントについてご紹介してきました。多様な働き方を叶える手段のひとつとして、人材派遣は有用な方法であるといえます。しかし、多様な働き方を叶えられるがゆえに、求職者や企業側のニーズもまた多岐にわたっており、それらのニーズに合わせて派遣会社も千差万別です。派遣労働のパターンや派遣会社それぞれの特徴をしっかりと理解したうえで、自分に合った派遣会社を見つけることが大切です。ここで紹介した派遣労働の種類を踏まえて、自分がどういった働き方を目指しているのかを整理し、利用する派遣会社を選んでください。

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