BIMオペレーターの仕事内容とは?どんなやりがいがある?

公開日:2025/08/15  

BIMオペレーター 内容CADに代わってBIM(Building Information Modeling)が建築・設計分野において普及しつつある昨今、BIMを扱えるBIMオペレーターの需要は上昇しています。本記事では、BIMオペレーターの仕事内容ややりがいについて詳しく解説します。

BIMオペレーターの仕事内容

BIMは建築設計において3DCADに建築系の機能を加えた技術であり、ビムと読みます。従来の3DCADは、各階の平面図や立面図を組み合わせて立体を作成する手法ですが、BIMではコンピューター上に現実と同じスケールの立体モデル(BIMモデル)を作成する点が特徴です。

BIMモデルは、柱や壁、床などのパーツを組み合わせて形成され、さらに部材の色味や素材、コスト、メーカー情報などの詳細なデータも付与できます。従来のCAD図面と比べて、よりリアルで精密な設計が可能です。

BIMオペレーターの業務

BIMオペレーターの業務は、CADオペレーターと基本的には共通する部分が多いです。設計士が作成した図面をもとに製図を行ったり、設計士の指示にしたがって修正を加えたりする作業が中心です。

しかし、BIMオペレーターはそれに加えて建蔽率や容積率の計算、日影や天空率の計算、地盤算定といったデータ管理も担当します。また、部材ごとの登録や管理も行うため、より幅広い業務を担います。

BIMオペレーターになるにはCADオペレーターの実務経験が必須

派遣のBIMオペレーターとして働くためには、CADオペレーターの実務経験が必須となります。BIMの導入は進みつつありますが、実際にBIMを使用した経験をもつ人はまだ少ないのが現状です。

過去にCADオペレーターとしての経験があり、基本操作を習得していることが最低条件とされます。とくに、3次元での作図経験があると評価が高く、加えて建築系の知識も求められます。

採用が有利に進む資格

採用時に優遇されやすい資格や経験として基本設計から実施設計図面、施工図の作成経験があること、建築プロジェクトの流れを理解し、経験していることなどが挙げられます。さらに、建築士などの建築関連資格を保持している人や施工管理などの技能職としての経験がある人も有利です。

関連するスキルや経験をもつことで、即戦力として採用される可能性が高まります。

BIMオペレーターの給料の相場

給料は経験や業務内容によって変動しますが、BIMを用いた作図業務に特化した場合の月給は平均20万円程度です。しかし、より業務の中枢を担うポジションであれば、30万円から40万円程度の給料を得られるかもしれません。

派遣として働く場合の時給は1,700円から2,000円程度が平均とされており、スキルや経験によってはそれ以上の報酬を目指せます。

BIMオペレーターのやりがいを紹介

BIMオペレーターの仕事には大きなやりがいがあります。以下でBIMオペレーターのやりがいについて詳しくご紹介します。

製図した建物が完成する過程をみられる

BIMオペレーターのやりがいのなかでとくに魅力的なのは、自分が製図した建物が実際に完成していく過程を見届けられる点です。建築は形のない状態からスタートし、設計や施工を経て、最終的に実際の建物として形になります。

自分が関わったプロジェクトが完成し、そこに人々が集い、活用されていく様子を目の当たりにできるのは、モノづくりに携わる者にとって大きな喜びとなるでしょう。とくにBIMオペレーターは、CADオペレーターと比べてより大規模なプロジェクトに関わる機会が多いです。プロジェクトが大規模な分、達成感や感動を味わえます。

多くの人と関われる

また、BIMオペレーターの仕事では多くの人と関わります。そして、建物の規模が大きくなればなるほど、プロジェクトに携わる関係者も増えていきます

。建築設計者や施工管理者、設備担当者など、さまざまな分野の専門家と協力しながら進めていくのです。そして、活躍の場が広がるとともに、多くの人と意見を交わしながら仕事を進める必要がでてきます。

多様な人々と協力しながらひとつのプロジェクトを成功させていくプロセス自体が大きなやりがいとなるでしょう。

人脈を広げてキャリアアップにつながる

多くの人と関われば人脈が広がり、次の仕事やキャリアアップにもつながります。プロジェクトを通じて培った信頼関係は、今後の仕事の幅を広げる重要な要素となり、業界内での評価にもつながります。

また、建築は個人の力だけでなく、多くの人が協力して成し遂げるものです。プロジェクトが完了した際には、関係者全員で達成感を分かち合うことができ、その喜びはより大きなものとなります。経験を積み重ねるほど、BIMオペレーターとしての仕事に誇りをもてるため、モチベーションを高めながら働けます。

まとめ

BIMオペレーターは、建築設計において3Dモデルを活用し、よりリアルで精密な設計を行う専門職です。CADオペレーターと同様に製図や修正を担当するだけでなく、建蔽率や容積率の計算、日影や天空率の管理など、幅広い業務を担います。CADの実務経験や建築知識が必須とされ、施工図作成や建築士資格をもつ人は採用時に優遇されます。給与は経験や業務内容によって異なりますが、月給20〜40万円、派遣の場合は時給1,700〜2,000円が一般的です。BIMオペレーターの最大の魅力は、自分が手掛けた建築物が完成する喜びを味わえる点です。また、多くの専門家と協力しながらプロジェクトを進めるため自然と人脈が広がり、キャリアアップにもつながります。やりがいと成長の機会に満ちた仕事といえるでしょう。

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