建築業界の事務とは?仕事内容や働くメリットについて
建築業界に興味があるけど女性でも大丈夫?女性が活躍できる部門はあるの?という疑問を持つ方も多くいることでしょう。建築業界にもさまざまな部門があり、中でも事務職は多くの女性が活躍しています。ほかにも活躍できるステージが用意されていますが、本記事では建築事務の仕事内容やメリットについて説明しましょう。
建設業界での事務の仕事内容
これからの日本では、国によるインフラ整備は重要な課題です。それを支える建築業はもっとも熱い業界といえます。建築業界=男性という考え方は古く、これからの日本は女性の建築業界進出に期待がかかっているといえるでしょう。建築業界にも女性が活躍できるステージはあり、CADオペレーターや施工管理、建築事務がそれにあたります。
今回は、そのなかの建築事務について簡単に説明いたしましょう。大まかに説明すると建築事務は2種類あります。総務や経理などの一般事務、そして建築現場をサポートする現場事務です。一般事務は他業種の事務職とたいした違いはなく、来客者や電話の対応、メール確認や FAX の送信など。そのほかに会議資料の作成、備品管理に清掃や発注などを行います。しかし、建築事務は一般事務とは少し異なっており、建築に特化した知識が必要なケースもあります。
また、建築事務は工期が終わるまでの期間限定であることが多く、建築規模の大小もあるため工期の長さはさまざま。仕事内容は、建築現場のサポートをはじめ、一般事務の作業に加えて資材の発注作業や下請けなどへの請求書作成、帳簿管理などが挙げられます。事務作業は正確さが求められる職種なので、責任感のある方でないと務まりません。
事務として働くメリット・やりがいとは
まだまだ、男性の比率が高い建築業界。女性が建築事務として働くとどんなメリットがあるのでしょうか?またやりがいを見つけることはできるのか、こちらで解説します。
女性が少なく、記憶に残りやすい
国の意向により、建設業界での女性の採用も増えつつありますが、正直まだまだ少ないのが現実です。少ないことは一見デメリットのように思えますが、その反面、先輩や同僚に名前を憶えてもらいやすいという利点もあります。また、取引先など他業者の記憶にも残りやすいのもメリットのひとつです。
女性専用の設備が完備
建設業界も女性専用トイレや更衣室など設備が充実している現場も増え、より一層働きやすい環境になりつつあります。使用頻度も少ないので清潔です。
男女の区別なくステップアップが可能
建築事務で働くことで、パソコン操作の上達やマルチタスクが自然に身につきます。また建築事務でスタートしても、努力次第ではCADオペレーターなど資格取得のチャンスもあり、ステップアップも可能です。
人間関係の悩みが少ない
どの職場も退職理由の1位は人間関係です。男性比率が高いので、女性特有のドロドロとした人間関係の悩みが少ないというメリットがあります。
大きな仕事に関われる
建築事務のやりがいは、工事現場の最前線でゼロから地図にのるような、大きな仕事を肌で感じることができます。工事規模も大きいものからそうでないものまでさまざまですが、自分がゼロから携わった建築物が完成したときの感動ははかり知れません。
以上で述べたように、建築事務のやりがいやメリットはきっとあなたを人間的に成長させてくれることでしょう。
キャリアアップするにはどうすればいいの?
キャリアアップするためにはどうすればいいのか?キャリアアップするには、実務経験を積み、会社や自分自身のためにスキルアップすることです。建築事務に必要なスキルは、正確な事務能力やコミュニケーション能力。建築事務に正確な事務能力は欠かせません。なぜなら、請求書の作成ミスは会社の利益に直結していて、もし間違って多く請求した場合は先方の信頼を失いかねないからです。
また、頼まれていた発注作業での数量ミスも否定できません。その結果、工事に必要な資材が不足したり、高額な資材が大量に届いたりする恐れがあります。そうなると予定していた工期に遅れが生じ、余計な資材費を失うことになります。そのようなミスを起こさないためにも、建築事務では正確性は欠かせません。
それと同様にコミュニケーション能力も大事で、建築現場や事務所での人間関係を良好なものにすることは、円滑に仕事を進めるうえでとても重要です。また、コミュニケーション能力が高いと多少のミスも他者の助けにより未然に防ぐことができ、カバーしてもらえるという特徴もあります。
まずは、正確な事務能力とコミュニケーション能力を身につけることが最重要課題です。資格などを取得することもキャリアアップには重要で、例えば日商簿記検定や、建築業に特化した知識の建築業経理事務などがおすすめです。
まとめ
本記事では、建築業界の事務で働くメリットや仕事内容について解説しました。少子高齢化が進む日本では、企業にとって人員確保は必須です。建築業界も例外ではなく、建築業界=男の仕事という古い考えに縛られ、人手不足に悩んできました。しかし、建築業界の人手不足を解消するため、国や企業による取り組みが実を結び建築業界に女性がどんどん増えています。将来日本のインフラ整備を担う建築業界に、女性の進出は必要不可欠です。建築業界には、建築事務をはじめ、女性の活躍できるステージが用意されています。もし、就職や転職を考えているなら、建築業界を視野にいれてみましょう。